萌えラウンジの系譜
「萌えラウンジ」というのは、フランスのおしゃれDJかつアニヲタという両極端な属性をもったディミトリ・フロム・パリが『月詠(つきよみ)-MOON PHASE-』のOP曲を提供した際に、ネコミミとクラブ・シーンを融合した“萌えラウンジ”なるジャンルを切り開くナンバーと、たぶんシャレのつもりで言ったコメントから生まれた言葉だ。
ラウンジ楽曲にサンプリングされた声優セリフというようなコンセプト。
一発ギャグみたいなジャンルだけど、たまに後続があらわれる。
neko mimi modeでは、セリフオンリーで頭から終わりまで押し通したが、日本人が作るとサビで歌が入ってしまう。こっちのほうが日本人受けがいい。
サンプリングというよりは、普通にざーさんがセリフ含め通しで歌ってしまっているし、全体的に意味の通る歌詞になっている。
この辺はよしあしで、意味の通る歌詞になったほうがわかりやすさは増すけども、意味のないセリフの羅列のほうが純粋に声優の声そのものが味わえるのだ。
今年発売されたあんハピ♪のはなこ(CV:花守ゆみり)のキャラソンでは、しっかりとサンプリング芸が取り入れられていて、原点回帰を感じた。
間奏部分がサンプリング芸。ほぼ意味のないリアクション声がリズミカルに刻まれる。それにしても花守ゆみりの表現力の深さが冴える。こんな意味のない声のバリエーションの豊富さと、表情の豊かさに驚くばかりだ。あと声かわいい。
この曲を聴いて、花守ゆみりにハマった私は、魔法少女育成計画の放送前、サイトのキャラ一覧に花守ゆみりの名前を確認して、大興奮した。
ただ、声優目当てでアニメを見始めるのもではない。
そう、花守ゆみりのキャラ、ねむりんは一番最初に死んでしまったのだ。
かなしかった。