花澤香菜は歌が下手
花澤香菜は歌が下手だ。
0:57あたりからの「マダダーレモー」に注目
ヽ(・ω・)/ズコー
そう、花澤香菜は歌が下手なのだ。
しかしなにひとつ恥じることはない、歌が下手だからこそかわいいのだ。
逆に上手くなったらあかんのだ。
花澤香菜は歌が下手。
それを長所として一番理解していたのは、化物語シリーズで撫子のOPを作曲した神前暁だろう。
世間的に評価が高いのは「恋愛サーキュレーション」だろうが、わたしは「もうそう☆えくすぷれす」を推したい。
とくに試聴の冒頭にある「めんどくさいな」の「さ」の表現力の恐ろしさにひたすら感服する。かわいさの裏返しの怖さを余すとこなく表現している。これはアニメで撫子の立ち位置が変化していることとリンクしているのだが、そこまで見越してこの曲を作っているとなるとまさにアニソンのお手本だ。かくありたい。
また花澤香菜は、アニメキャラとしての歌だけでなく、ソロとして3作のフルアルバムを発表している。いずれもラウンドテーブルの北川勝利を核として制作されているが、とびぬけて3枚目の「Blue Avenue」の完成度が高い。
なんとなくそこそこ歌上手いふうに聞こえてしまうのが恐ろしいところだ。
これは、北川さんの手腕であるところが大きいと思われる。
花澤香菜のソロとしての戦略は、主に渋谷系アーチストを招いて質の高い楽曲を提供することで、財布の紐のゆるいおっさんどものハートを鷲掴みすることにあると思われる。
これは成功を収めているのだろう。
でなければ、Blue Avenueでわざわざニューヨークまで行ってレコーディングなんかしないだろう。金がかけられるということは、売れているのだ。
そして我々おっさんどもから巻き上げた札びらで、最新シングルではついに秦基博に曲を書かせてしまった。
一聴して秦基博だなあ、と分かるバラード。
だけど……
歌へたじゃないっすか?
いや知ってたけど
これは、ただ下手なだけだ。
神前暁も北川勝利も数多くのアニソンを手がけてきた経験があり、決して歌がうまくない声優の使い所をよくわかってるのだ。
それは、秦基博が歌えば名曲になったろうが、花澤香菜が歌うと「秦基博が歌えば名曲」という予感があるだけに、冒頭の「マダダーレモー」の再来を感じてしまう。
歌がうまくなったらあかんけど、下手のままでもあかんのだ。
しかし、我々はもうすでに神前暁や北川勝利楽曲での花澤楽曲の良さを知っている。
これは、ただ下手なだけの花澤楽曲を愛せるかという、我々のファン力が試されているのだ。
できれば、これ以上試されたくない。
わたしは、下手かわいい花澤香菜を、愛したいのだ。
Blue Avenueにも収録されてますが、↑のやくしまるえつこ提供楽曲はよかったです。DVDのざーさんもかわいいのでDVD付きおすすめ。